競馬の基本ルール

初心者向け

 一番速くゴールを駆け抜けた馬が優勝。シンプルだからこそ競馬は多くの人に愛されているのかもしれません。

 細かいルールを知らなくても楽しめるのが競馬です。しかし、ルールを覚えれば更に競馬の奥深さに気づくかもしれません。 この記事では基本的な競馬のルールを紹介します。

決められたルートを走る

 競馬のレースは色々な条件で行われます。

 芝の上を走ったり、砂の上を走ったり。カーブを曲がったり、坂を駆け上がったり。時には障害物を飛び越えたり。1,000mでゴールするレースもあれば、3,000mを超えるレースもあります。そのため、競走馬はあらかじめ決められたルートを走らなければなりません。

そのルートを決める主な条件は下記の4点

①競馬場:JRAの競馬場は全部で10か所。土曜・日曜を中心に一日で2~3か所の競馬場でレースが行われます。競馬ごとにコーナーを回る方向や、坂道の勾配等が異なります。

②コース:大別すると(平地)芝コース・(平地)ダートコース・障害コースの3つです。

③距離:JRAの平地重賞が行われるのは最短距離1,000m~最長距離3,600mです。

④ゲート番号:競走馬がそれぞれ何番のゲートからスタートするのかを決めます。現行のルールでは1番~18番。日本国内の競馬では「ゲート番号=ゼッケン番号」となります。

以上の4点は馬券が発売される前に決定している事項です。 競走馬によって得意な距離やコースが異なるため、同じ相手と戦ってもレースの条件が違えばレースの結果も変わってきます。これも競馬の奥深さですね。

ゴールを判定するのは鼻先

 人間の陸上競技ではトルソーと呼ばれる胸の周辺がゴール判定の基準となっています。

 では競馬の場合はどうでしょうか。馬の鼻先が判定基準なのです。仮に前脚が先にゴールを通過していても、鼻先がゴールラインに到達しなければゴールと認められません。

 競馬では「ハナ差」という距離の表現をよくします。これはゴールの到達が限りなく僅差で、馬の鼻一つ分程度であったことを表しています。 実際に「ハナ差」は約20cm程度と言われています。距離にすると僅差ではありますが、賞金の高いレースではハナ差が何億円という差になってしまうことも珍しくありません。

騎手は落ちたらダメ。ゼッタイ。

 馬の鼻先がゴールの判定基準といいましたが、ゴールの瞬間に騎手が競走馬に乗っていないと失格となります。

 現行のルールでは、騎手の身体が一度でも地面に触れてしまうとその時点で失格。仮に騎手の乗っていない馬が、他の馬よりも先にゴールラインを通過しても、それはゴールと認められません。 また他馬の走行を妨害するような行為も失格の対象となります。安全のためにもスポーツマンシップが大切なのです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました